ツルナ科ツルナ属 ツルナ科にはマツバギク、ハナツルソウがある。

双子葉植物離弁花多年草 三角形に似た葉は多肉質で無毛、対生、互生、輪生で葉茎に透明な粒状の突起があり托葉はない。花期は春から秋。砂防柵の脇など比較的安定した砂浜を好む暑さにも強い塩生植物。葉茎の表面にはキラキラした粒々がある。これは、塩嚢細胞(ブラッダー細胞・Bladder Cell)で、体内に摂取した塩類を隔離するための細胞で、アイスプラントにも見受けられ、塩分を含んだ土壌からの塩分除去に役立つ可能性がある。黄色い花にみえるものが葉腋につくが、それは黄色い花弁状の萼(がく)。果実は7mmから10mm程のヒシに似た形をし、5個のとげのような突起のある朔果(乾性の子房の発達した果実)、堅果で海流に乗りやすくきわめて軽い。

名の由来は茎がツルのように這うところから。湘南海岸ではシュートは120cm以上にも伸びるものもあり芽先が上へ向く。葉はホウレンソウを食するときのようにサッと湯がいて、おひたし、和え物、味噌汁の具やてんぷらとしても使われる。別名ハマジシャ(浜千舎)、ハマナ(浜菜)。戦前では栽培されていたといい、現在家庭菜園用の種子も販売されている。

全草を乾燥させて生薬バンキョウ(蕃杏)と呼ばれ胃潰瘍や胃酸過多など胃に効くという。成分:リン脂質・テトラゴニン、鉄分、ビタミンA,Bほか。

生息地は北海道西南部からアジア、オセアニアなどに分布しているという。英国名でNew Zealand spinachニュージーランドほうれんそうとよばれる。いわれはイギリスの探検家キャプテン・クック(ジェームス クック)が砂浜でも修理が出来る作りの船エンデバー号で1768年から1771年までの航海中、ニュージーランドから持ち帰り、栽培されるようになったところから。

話はチョト脱線するが、このたび野口聡一さんが宇宙飛行に成功し無事帰還したスペースシャトルにはほかに、毛利さんや若田さんが搭乗したエンデバー号やディスカバリー号という名のオービターがあるが、命名の由来は探険家クック船長がハワイまで航海に使った船名から来ています。

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